黒石フォーラム

 

【アジェンダ】

14:30  受付開始

15:00  オープニング① 俯瞰工学研究所 代表  松島克守 

15:15  オープニング② 黒石市長  鳴海広道 

15:20  報告1: 「黒石市の産業経済と財務状況について」

                        黒石市企画財政部企画課長 沖野俊一 

15:50  報告2: 「黒石市の経済活性化施策について」

                     ①農業施策  黒石市農林商工部農林課長 工藤秀雄

                      ②観光施策  黒石市農林商工部観光課長 境  裕康

16:20  (休憩 10分)
16:30  Q&A
17:00  黒石市のアクションプランについて(自由討論)

18:00  クロージング 俯瞰工学研究所 代表  松島克守
18:00  交流会: 軽食(地元産物)と飲み物(地酒等)での交流 

       乾杯 鳴海黒石市長

 

招待参加者

[黒石市応援団] (* 黒石市出身者)

升田敏則 氏*     株式会社ループ

村岡彰敏 氏*     読売新聞社 政治部長

葛西紀巳子氏  環境色彩デザイナー

相澤俊三 氏*     東京黒石会 会長

中村勝彦 氏*     東京黒石会 監事

城戸  猛 氏*       アンペックス株式会社

川野真理子氏*    NPO法人キープラネット

[特別参加]

大島春行 氏         日本放送協会 解説委員

杉本千佳 氏   東京大学大学院新領域創成科学研究科 人間環境学専攻 助教

川原靖弘 氏    東京大学大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻 助教

 

共催関係者

[黒石市]

鳴海広道   市長

鳴海勝文   総務部長

沖野俊一   企画財政部 企画課長

工藤秀雄   農林商工部 農林課長

  裕康       農林商工部 観光課長

[地域クラスター研究者グループ]

松島克守   俯瞰工学研究所 代表 (東京大学 名誉教授)
坂田一郎   東京大学 イノベーション政策研究センター 教授
梶川裕矢   東京大学 イノベーション政策研究センター 講師

森純一郎   東京大学 イノベーション政策研究センター 助教

中谷幸俊   アクセンチュア株式会社 公共部門担当 ディレクター
松崎みゆき  俯瞰工学研究所 主任研究員 本フォーラムクラスマネージャー

石川公子   俯瞰工学研究所 主任研究員

 

後援関係者

[青森県]

小山内豊彦   企画政策部 次長

小野成治   企画政策部 企画調整課 主幹
高村一大   企画政策部 企画調整課 主幹 
村下公一   青森県東京事務所 主幹 

 

この他オブザーバー 

 吉村貞雄 氏 サーマルコンポーネント(株)CMO

 

 

<開催レポート>

黒石フォーラム(2010.1.22)地域経済再生のための意見交換 要約

 

「キーワードは、“共鳴

― 在黒石市と黒石出身者とのネットワークを活かせ」

 

出席予定者(在京黒石市出身者、有識者、黒石市、青森県)30名程に加え、当日参加者10名を加え計約40名の参加があった。青森県黒石市の現状報告-産業経済と財務状況、農業施策、観光施策の説明後、Q&Aと自由討論を行った。

 

黒石市報告後の有識者からの最初の質問は、

「なぜ産業がおこせなかったのか、事業が広げられなかったのか?」

黒石市・鳴海市長、

「なぜ産業がおこせなかったのか?」のご質問の答えは、「やりたくてもできない」、それが、黒石市のみならず、全国地方の共通の悩みなのです。

 

当初から厳しい質問と現状の大きな課題を抱える地方都市の切実な答えだった。

しかし、今回のフォーラムではこの課題解決のエネルギーとその糸口発見を予感させる熱い討論が行われた。

 

以下、地域経済再生のためのアイディアがあげられた。

 

<在京黒石市出身者>

     東京からふるさとおこしをやっている。

     市は、若い人たちを対象にした人材教育に視点をもってほしい。

     りんごワイン販売でも市が若者に委託して全国に広げることも一策。出身者ネットワークを使って営業開拓する。出身者のツール、意欲、ネットワークを活用してもらいたい。

     黒石のブランドが認知されていない。ブランド化をしないとだめだ。「青森りんご」はあっても「黒石りんご」はない。

     お祝いに使えるピンクのりんごが欲しい。

     商売は目的だけでは駄目。衝動買いをさせること。そして、闘志なくして目的は果たせない。ネットワークは心配り。

     黒石観光に来た人たちの足がない。都会人の厳しい目に応えられる工夫が必要。

     津軽には足を引っ張る風土がある。

 

  <有識者> 

◆ 農業を産業と見ていかなければならいない。

基幹産業が農業になっていない。最先端の情報技術を利用することや法人化を進めるべき。諸外国では、農業が産業化されている。

◆ 農業高校、商業高校の授業のカリキュラムを変える。IT、マーケティング、経理の3つを教えることが必要。

◆ 製造業はアジアに負けた。よその国、町からお金を稼いでこないと地域は落ち込む。そして若い人は町にいたくなくなる。

⇒農業の制度を変えていく。減反政策に応じなければいい。これからは地域主権だからこそ、それぐらいの行動が必要。

⇒農業の産業化。法人(会社)に経営させること。

 かっこいいものに意識転換させる。

⇒輸出産業に育てる。

⇒もぎたて3時間以内など工夫の余地がある。

◆ 観光

⇒観光資源をお金にしていない。十和田湖には300万人/年の観光客がきている。この至近距離からひっぱってくるアイディアがみえない。

 

<一般参加>

◆ オンデマンドバス(大学研究者)

住民の足も情報技術を利用すること。予約された乗車日程と乗降場所で最適な運行ルートをシステムで計算。無駄に空のバスを走らせることを無くしてコストを削減する実証実験をすでに全国8箇所で行っている。

 

<青森県>

◆ ひとりひとりが稼ぎにいく時代に入っている。青森県外からの日本国内ばかりでなく海外からもお金をとってくることが必要となっている。ネットワークをいかすことに早速取り組み、行動に移していきたい。

 

[まとめ]

東京という場で開催したことは、「黒石市」を知ってもらう機会を黒石市自らが作るという「行動」にでたことがまず大きな一歩だ。そして、「黒石市」を応援する熱意は、同市出身者誰もが共通に持ちえるものであることが今回のフォーラムで確認された。在黒石市民と思いは同じである。双方の思いをうまく共鳴させ、かたちにしていくには時間は必要だ。しかし、これまでの時間の流れとは異なるスピード感をもって実行に移していくことこそ地方経済活性で重要なポイントだ。

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