東大の技術経営戦略学専攻を退官して3年目であるが、今年も「俯瞰経営塾」を5月12日から開講した。現役時代とほぼ同じであるが、退官後学生有志が単位がなくても自主ゼミで同じ講義をして欲しいという要望があり、続けている。技術経営戦略学専攻の新設から、現役で3年で、自主ゼミで3年目ということに成る。
5人1チームで6チーム、30人である。技術経営戦略学専攻以外の専攻からの参加、学部からの参加もある。中国を中心に、スエーデン、トルコなど留学生の参加が今年は多くなり、その中女性も多い。ダイバーシティーの面で好ましい。
この講義は単位は付かないし、(かっては3単位)週に20時間くらい取られるが、それでも学生はほとんど欠席しない。かって「東大に入ってこんなに勉強したのは初めてだ」という猛者もいた。
目的を明確に説明してある。「諸君は玉だと思うが、玉も磨かなければ光らない」、「目的は、知性を磨くことで、ビジネスや経営の知識は結果として付いてくるもの」、「知性とは、課題を自分で発見する能力、それに関する情報を収集する能力、収集した情報を分析する能力、その分析結果を編集して行動の提案をする能力、そして、周囲や対象の人たちに「判った」と思わ、まさに今の季節の若葉である。
木曜日の午後、見学に来ますか、空気を感じるために。
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八十川 紀夫 (水曜日, 12 6月 2013)
おもしろそうですね。
もう一つ付け加えると
「優先順位をつける能力」でしょうか。
現実世界ではさらに、
時期が来るまで
「あきらめない能力(フォローし続ける)」
がものを言うように思います。