今、倭国乱れていますね。何とかしなければいけません。有力で国民が納得できるリーダーがいません。古来日本では、このような時、女帝を立て、後継が確立すると譲位したとある。今の卑弥呼?
というところから日本史の復習を思い立った。思えば、1964年の大学入試は世界史、日本史で受験したが、その後は江上波夫先生の「騎馬民族征服説」の本を読んで以来40年以上何もアップデートされていない事に気づき、50年間の日本史の研究成果を基にした史観を頭に入れることにした。20冊以上の古代史関係の書籍を斜め読みした。書誌的俯瞰である。ネットで本は容易に買える時代になった。加えて、ネット上に多くの情報がされている。対象は、「日本人はどこから来たか」、「日本という国家がいつ成立したか」である。
以下文末にご注意してほしい。「・・とある」は今回斜め読みした書誌等に記述があることで、読んだ文献でも説が分かれるものは「・・ようだ」と記す。「…という説がある」は依然どこかで読んだことがあると云うことです。「ではないか」、「だろう」は私の主観的推論である。殆ど議論が必要ないと思われる事項は「…である」「・・・だ」で文末を閉めた。
また、あくまで私の勉強の纏めであって、学術的な論証ではない。勘違いや早とちりが多いと思う。これは日本人のアイデンティティーを強化するため俯瞰的認識である。
俯瞰古代史の本文を読む。
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寺 坂 国 之 (水曜日, 30 3月 2011 12:42)
もう一人の卑弥呼よみがえった大倭王
私は拙著「氷解する古代」において、「もう一人の卑弥呼」という説を提示しています。具体的には「魏志倭人伝と後漢書倭伝に登場している卑弥呼は同一人物にあらず」という説です。これについて、皆さまのご意見を承りたいと思っています。
この中に最大のヒントが、秘められていました。そのヒントは何かと言いますと、「本亦た」の「亦た」という言葉でした。
「亦た」と言えば、「同じようなことがまた起きる」といったようなことで、それ自体、何の変哲もありません。
ところが、「其の国、本亦た、男子を以って王と為す」」の「亦た」に注目して、正確に文章を読んでみると、こうなります。
「その倭国は、本は、男子が王になっていた」と。ところが「亦、同じように男子が王になることになった」と。
換言するなら「卑弥呼の前に亦、男子が王になった」ということは、「その男王の前は女王の時代であった」ということを意味することになります。
仮に、倭国の建国以来ズーッと男子が王になっていたとしたら、「亦た」なんて余計な言葉を挟む必要は、全くないですからね。
こういうことから、「両方の歴史書に登場している卑弥呼は、それぞれ別の人物で、襲名制だから同じ名前だったのだ」と。また、「倭国では、巫女さんのナンバーワンになると、代々、卑弥呼を名乗っていたのだ」と。
ザッと、こういうことなんです。紙面の都合で、年代的な面は省略しますが、勿論、拙著においては年代的な部分においても、詳細に年次を追って証明しています。
Mail: terasaka@m2.hinocatv.ne.jp
寺 坂 国 之 (水曜日, 30 3月 2011 12:47)
間違えたので再送します。
もう一人の卑弥呼よみがえった大倭王
私は拙著「氷解する古代」において、「もう一人の卑弥呼」という説を提示しています。具体的には「魏志倭人伝と後漢書倭伝に登場している卑弥呼は同一人物にあらず」という説です。これについて、皆さまのご意見を承りたいと思っています。
周知のように魏志倭人伝の卑弥呼が登場してくる前の、男王を説明している部分に、こういう一節があります。
「其の国、本亦た、男子を以って王と為す」と。この一節の中に「もう一人卑弥呼」の最大のヒントが秘められていたのです。そのヒントは何かと言いますと、「本亦た」の「亦た」という言葉でした。
「亦た」と言えば、「同じようなことがまた起きる」といったようなことで、それ自体、何の変哲もありません。
ところが、「其の国、本亦た、男子を以って王と為す」」の「亦た」に注目して、正確に文章を読んでみると、こうなります。
「その倭国は、本は、男子が王になっていた」と。ところが「亦、同じように男子が王になることになった」と。
換言するなら「卑弥呼の前に亦、男子が王になった」ということは、「その男王の前は女王の時代であった」ということを意味することになります。
仮に、倭国の建国以来ズーッと男子が王になっていたとしたら、「亦た」なんて余計な言葉を挟む必要は、全くないですからね。
こういうことから、「両方の歴史書に登場している卑弥呼は、それぞれ別の人物で、襲名制だから同じ名前だったのだ」と。また、「倭国では、巫女さんのナンバーワンになると、代々、卑弥呼を名乗っていたのだ」と。
ザッと、こういうことなんです。紙面の都合で、年代的な面は省略しますが、勿論、拙著においては年代的な部分においても、詳細に年次を追って証明しています。
Mail: terasaka@m2.hinocatv.ne.jp