私は、別府と言う温泉町の出身である。子供の頃、泳げるほど大きな銭湯に行っていた。
東京で生活するようになり25年。最初の頃はユニットバスで十分だと思っていたが、最近、大きなお風呂に入りたいと思うようになってきた。
銭湯。何十年振りかで行くと、結構良いものだ。
まず浴室が暖かい。ユニットバスだと、浴室が温まるまでが少し寒いから、この差は大きい。
そして言うまでもなく、湯船が広く足も手も伸ばせる。
普段より少し熱いお湯に「我慢しながらユックリ浸かる」時には、頑固ジジイが真っ赤な顔で水道の横に入浴していた昔を思い出す。
時々、天井から「ぽたん」と落ちてくる水滴もマンションでは味わえない。
そしてなにより、周りの顔は皆さん緩んでいる(仕事顔ではない)。
そんなこんなで月に一回、銭湯に行くのが私の唯一のりレクぜーションとなっている。
なお。
銭湯に行くなら、今の時期が良い。帰りがけに汗をかくこともないし、湯上りの散歩をしても湯ざめで風邪をひくことも無い。
現代人の多忙の毎日の中、銭湯をお奨めする。 (原岡和生)
コメントをお書きください