知的活動の水準を上げる努力は知的労働者であると自覚しているならば、最重要な課題である。その為には絶え間ない情報の収集・分析・編集の装備の更新をしていかなければならない。クラウドという情報技術の進歩が提供する機能はこの個人の知的労働の生産性を劇的ともいえるほど改善する。ただし本質的な知的創造は本人の脳の中の情報処理能力による。これも脳の外の情報処理能力が改善されれば必ず改善される。
1年以上、iphoneをパソコンと連携させて知的活動の情報処理装備として整備してきた。結果は想像以上に知的活動の活性化を起こしている。結論からいえば、ハードウェアとして大画面(21インチx2台)のパソコン、iphone、スキャナー(S1500)であり、ソフトウェアシステムとしては、G-mail、Google Chrome、Evernote、Dropbox、Goodreader、RSS・・である。
やっていることは誰でも「知っている」ことだけである。
メールは幾つかのアドレスをG-メールで一括管理して、どこでもいつでもiphoneでチェックして簡単な返事はその時すぐにできる。特定のメールを自動的にEvernoteにノートとして転送する設定も出来る。
スケジュールはgoogleカレンダーでその場で調整できる。ただまれに別の月の同じ日に入力するというミスでご迷惑をお掛けした事がある。陳謝!
会議の議事録は自分で取らないが自分がファシリテートしたフリップチャートはiphoneのカメラとスキャナーソフト(Docscan等)でOCR化してその場でEvernoteに送信。紙の資料の度も簡単であればその場で同じ処理をしてEvernoteに送る。
GoogleChromeブラウザーとEvernoteの組み合わせは絶妙で気になって後で資料として使いそうなWeb画面はCromeに組み込んだEvernoteのクリッパーでEvernote のノートとして保存する。自分の研究資料であればブックマークはもう不要、一部切り取りやページ全体の記録で単なるURLの記録とは違いそのまま手元に保存してたとえ元のページがなくなっても残る。
紙の文書処理は20年来の課題であったが解決の見込みがついた。S1500というスキャナーのお陰である。開発担当者には記して感謝したい。旧型のScanSnapも優れていた。
まず名刺であるが、20-30枚程度を数十秒でスキャンして数分でOCR処理できる。そのスピードが小気味いい。ここで本人の発想の転換が必要。いろいろOCR読み取りのミスはあるが氏名以外は直さない。以前はディスクの容量が小さいためイメージデータを捨てざるを得なかったが、現在はそのままイメージデータを保存するので必要あればイメージデータを読むことができるので修正の必要はないのだ。過去はこの修正のため、業者に委託したり、専任アルバイトを雇ったが時間的に追いついてこなかった。必要な名刺は最新のものが多く、過去の名刺をひっくり返すことはまれだった。
たまった名刺データをMLなどに使うためにはメールアドレスさえあればよいが、デザインが凝ったものは読み取りミスが多い。これも発想を変えてミスしたアドレスは捨てれば好い。1000枚で700枚くらいの読み取り精度であった。
その他会議資料など紙であれば、まず捨てる事を考える。最近は失礼だが会議資料を持ち帰らない。必要あればファイルで後で転送してもらうこともある。
その他の文書はs1500で直接pdfに変換してEvernoteに送信するが、実際は見直すことは少ない。
pdfの文書は崩れることなくiphoneのGoodreaderで読める。MSオフィスの資料はApple系では表記が乱れる。これはiPadでも同様。
パソコンのドキュメントフィルは肥大化するが、実際に知的活動んい必要なものはそんなに多くない。整理してDropBoxにおく。之によって原稿やプレゼンテーションの作成の生産性が劇的に向上した。出先のパソコンガネット接続であればどこで作業が継続できる。 文章途中からでも。
続きはまた。
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