会社を変えられない理由を、一生懸命説明してくれる人が多いので、時々この写真を紹介している。
あの携帯の世界的企業は、人口僅か500万人足らずのフィンランドの企業であることはよく知られているが、携帯電話の前はどんな企業だったのだろう。一時TV等の電気機器の製造メーカーであったが、その前はゴム引きの電線を作っていたこともある。その関係でゴムの長靴を製造販売していた。
フィンランドに10年ほど前に行った時のデパートの写真である。フィンランドでは現在もノキアの長靴を販売している。ただ、ご存知の様にある時偉大な経営者が選択と集中で、携帯電話の事業に絞り込み、長靴は別会社が事業を受け継いでいる様だ。
ゴムの長靴から、世界一の携帯電話の会社に変身したので。グローバルに大きく飛躍する決意と行動力が凄い。日本人と同じアジア系の民族と言われているが、日本人とは随分違う民族になっているようだ。ヨーロッパで厳しく磨かれたのか。
まだ、変われない、できない理由で頭がいっぱい?
バングラデシュのマイクロファイナンス
バングラデシにマイクロファイナンスの調査に行った。マイクロファイナンスとは、少額の資金を貧しいが、なんとか経済的に自立して家族の生活をより良くしたいという、女性を支援する金融プログラムであり、世界最貧国のひとつと言われるバングラデシで約30年前(1983年)にチッタゴン大学教授であったムハマド・ユヌスによって、”発明”された。ここは重要で、現在我々がいる認識ている銀行の融資プログラムとは違う。金利は約20%で日本の消費者金融並だが、現地はそれが100%近く、またインフレもあるので相対的に高金利ではない。しかも複利ではなく単利である。何よりも担保なしである。ただ驚異的な返済率は強力な連帯責任の軛から来ている。写真はダッカ郊外のある村のグラミン(Grameen)の借り手のグループである。5人ずつのグループで借りて、借り手が村でセンターと呼ばれている組織を作る。集会の開始と終了は起立と敬礼である。ガールスカウトである。手前にいる人は32年前にしょ初めて借り、返済と借入を成長させ今ではバスを2台所有するまでになっている。
無論光と影はあるだろうし、そのような批判的な評価もあるが、2006年ムハマド・ユヌスとグラミン銀行はノーベル平和賞を受賞した。
マイクロファイナンスで約2万円ほど借りて開いた、カフェ?です。この売上から毎週返済をして行く。完済するとさらに大きなお金を借りて、店を増いその乳を売って返済する人もある。携帯電話を買って、それを又貸しして稼ぐモデルも普及している。電話がない村に電話が来る!市場の相場を知って、安く買い叩かれることがなくなったという。僅かの経済的な余裕で、自分の子どもを学校に行かせることが出来るようになったとも。母は強し、父は?
裸足の子どもが多いが、みんな明るいく元気だ。「現金が無いことは貧困ではない、現金が必要な社会で現金が無いことが貧困である」という言葉を思い出した。