必要なツール
1.スキャナー
富士通のS1500
これは必須です。付属のソフトウェア、ScanSnap Organizer、名刺ファイリングOCR,そしてAdobe Acrobat 9 Standardが重要です。これが書斎の紙をpdfにしてくれ、pdfファイルを編集するツールになります。名刺をデータベースにしてくれます。
2.裁断機
CARL DC-210Nは雑誌の記事など端面が不ぞろいな紙資料の端をきれいに切りそろえS1500でスムーズな読み取りができます。安全です。スキャン前にジャムらないように原稿をさばいておくといいでしょう。
既に製本されている報告書等は、LION PAPERCUTTER PCA4-PNというカッターを購入して端を、5-8ミリ程度切り落としてS1500でスキャンすれば簡単にpdf化できます。厚み10ミリくらいまでは一度に切り落とせますがそれだけに危険でくれぐれも指を切らないようにお願いします!
3.電子化
雑誌の記事は必要部分だけ切り取ります。引き裂いてもいいでしょう。ホッチキスの金物は取り除いておきます。
ScanSnap Qrganizerの設定で、「アプリ選択」をScanSnap Qrganizerにし、「読み取りモード」で「画質の選択」を自動、「カラーモード」をカラー、「読み取り面の選択」を両面読み取りにします。
雑誌の記事個別にS1500で読み取り、pdf化します。あくまで記事単位で、一枚でも別にスキャンする方が結果的に手間が掛かりません。
スキャン後はファイル名として日付データが挿入されますが、スキャンの度に的確な名前(タイトル)を入力しておく、これが大切です。しないと日付だけになり後で判別できません。複数のpdfファイルを1つに統合することや、分割はAdobe Acrobat 9で出来ますが面倒です。
4.電子データの修正
S1500でスキャンされた記事はScanSnap Qrganizerにpdfファイルとして取り込まれますので、記事のpdfをチェックして修正します。両面スキャンですので、記事の前後の不要なページや広告のページを削除します。回転しているページは回転を修正します。ページの上で右クリックでメニューが出ます。上書きで保存します。
これで出来上がりです。ScanSnap Qrganizerをビューワーとして使うことが出来ますが、さらにiPad移してiBookで見るようにしましょう。
5.iTunesを開きます。左のライブラリーの欄の「ブック」を開きます。そこにiBookで見たいpdfファイルをドロップします。まとめてドロップできます。
6.ここでひと手間かけます。pdfファイルの上でマウスを右クリックして出るメニューで「プロパティ」を選びます。次に「情報」のタブを選びます。一番下の「ジャンル」の欄に適切なカテゴリーを入力します。標準メニュー以外任意のカテゴリーの言葉が入力できますが、あらかじめ自分のファイルのカテゴリー分けのルールを決めておいた方がいいでしょう。「OK」で終了します。これも同じカテゴリーに入れる複数のpdfファイルを同時に処理出来ます。
7.いよいよiPadにpdfファイルを移します。iPadをつないで同期します。今度は上にある「ブック」のタブを選び「ブックを同期する」をチェックします。左下の「適用」、そして「同期」をクリックします。同期が始まってしばらくして終了します。
8.接続を外して、iBookを開きます。「コレクション」を選び、pdfを選びます。これでiBookの書棚に綺麗な表紙付の記事が並びます。ひと手間かけていますから「カテゴリ」でソートできます。
以上がいわゆる「自吸」「自炊」の技法です。
長くなりましたが細部まで書きました。仕事は細かいことまで話さないと、正確なコミュニケーションは出来ませんね。